“健”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すこや37.1%
すこ30.5%
すこやか13.2%
けん7.9%
まめ2.0%
けな2.0%
したた1.3%
したゝ1.3%
たかし0.7%
たけし0.7%
すぐよ0.7%
たけ0.7%
つよ0.7%
タテ(立)0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして、うつくしいすこやかな千浪と、練塀小路の小鬼、美青年伴大次郎とは、男女ののりを越えない潔い許婚の仲をつづけて来ている。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「御母堂にも、寧子ねねどのにも、宵よりいたくお待ちかねでおられます。ともあれ奥へ渡らせられ、殿のおすこやかぶりもお見せ申しては」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相「孝助殿誠にく、いつもおすこやかに御奉公、今日はナ無礼講で、殿様の側で御酒、イヤなに酒は呑めないから御膳を一寸ちょっと上げたい」
かえったら、どうしたんだか、きいてみようか。」と、けんちゃんがこたえました。こうして、二人ふたり秀吉ひできちうえ同情どうじょうしたのでした。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「すこし残しといてくれんとならんぞ——まめばあじゃないか、ねエ浪さん」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
カロッサの少くとも過去の小説には悲劇のなかで自分の精神をとりまとめ、希望をとり失なわず生きようとするけなげな心が脈うっています。日本文学との対比を考えます。
めくらと思うて人をだまそうとはしからぬと罵って、子を投げそうだから、城主更に臣下して自身をしたたか打たしめると、盲人また今度は一番どこがいたいかと問うた。
ニキタはぱツとけるより、阿修羅王あしゆらわうれたるごとく、兩手りやうてひざでアンドレイ、エヒミチを突飛つきとばし、ほねくだけよと其鐵拳そのてつけん眞向まつかうに、したゝかれかほたゝゑた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
鏡子はもう幾ふんかののちせまつた瑞木や花木やたかしなどとの会見が目に描かれて、泣きたいやうな気分になつたのを、まぎらすやうに。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ここにおいて、恨みはその子のたけしと駿三にうつつたわけだ。ところが健は、結婚して間もなく僅か二十七で一人の息子を残して死んでしまつている。これは正しく病死だ。
殺人鬼 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
すぐよごゝろいそしみて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
森の香たけき胸に入る
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「——馬と馬とは、寄りおうて、馬筏うまいかだを組みて渡せよ。つよき馬は上流手かみてに泳がせ、弱き馬はゆるやかに、その尾について、無理さすな」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どふか其者ハ大坂町奉行より長崎タテ(立)山奉行への手紙を懐中仕候よし、尤御召捕ニ相ママ候はずの御事ニ候。然ニ彼者ト悪心無之ものにて候。
去ル頃御言書ニ国躰を一定し政度ヲ一新シ云々の御論被行候時ハ、先ヅ将軍職云云の御論は兼而も承り候。此余幕中の人情に不行もの一ヶ条在之候。