“健全”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんぜん42.1%
すこやか21.1%
たっしゃ15.8%
ぢやうぶ5.3%
けんざい5.3%
じょうぶ5.3%
まめ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてそのにはあたたか健全けんぜんかがやきがある、かれはニキタをのぞくのほかは、たれたいしても親切しんせつで、同情どうじょうがあって、謙遜けんそんであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
病みて他郷にある人の身の上を気遣ふは、人も我もかはらじ、れど我は常に健全すこやかなる人のたま/\床に臥すを祝せんとはするなり。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
その時分両親はまだ健全たっしゃで、親子三人暮し、家も貧しい方でもなくず普通の生活をしていた、元来がこういう温和な娘だったから
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
「おなかいてゐる人間の魂は、お腹のいゝ人達の魂に比べると、営養やしなひもよく、ずつと健全ぢやうぶだ。」と言つたゴリキイは、自慢だけに健全ぢやうぶ霊魂たましひつてゐるが
無邪気なる老人の面影、今尚目に在り、其のはざれども、必ず健全けんざいならん。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
「何か他に事情がありましょう。あなたは御兄姉ごきょうだいはおありですか? ……無い……お母さんは御在命ですか? ……そうですか……お母さんは神経質なお方でしょう? ……そうじゃないって……そんならお父さんは、やはり御健全じょうぶですか?」
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
見廻しけるに首はおちず何事も無健全まめ息災そくさいなり依て我が家へ立歸りしぞと物語ものがたりしかば娘はうれしく是全く金毘羅樣こんぴらさまの御利益りやくならんと早々うが手水てうずにて身をきよめて金毘羅の掛物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)