“息災”の読み方と例文
読み方割合
そくさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢張やはりそうであったか。——わたくしはそなたがまだ息災そくさい現世げんせくらしてるものとばかりおもっていました。一たいいつ歿なくなったのじゃ……。』
老いこそすれ、母はなお息災そくさいであった。けれど自分が側を去ったらいかにお淋しかろうぞ、と彼はすぐそれを思う。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その子が、不出来であろうが、まずい顔をしていようが、まず息災そくさいにすくすくと伸びていくさまを見るほど、心安さはないのである。子供を育てるのは畢生ひっせいの大事業だ。
小伜の釣り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)