“小仏”の読み方と例文
旧字:小佛
読み方割合
こぼとけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、小仏こぼとけの上で休んでいた旅人たちは、今、自分たちの後ろから登って来る一団の旅の群れを、これは観物みものと、みちばたで迎えていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七円、十円と価格が分れているのを、十円のに決めて日限にちげんを切って約束をする。そこで仏師屋では、小仏こぼとけを作る方の人が観音を作り始める。
小仏こぼとけ、与瀬、猿橋、大月と、このあたりの紅葉はまだ少し早いが、いつもはつまらぬところでも捨てがたい趣きを見せていた。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)