“龍蓋寺”の読み方と例文
新字:竜蓋寺
読み方割合
りゆうがいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへばあの男が龍蓋寺りゆうがいじの門へ描きました、五趣生死ごしゆしやうじの絵に致しましても、夜更よふけて門の下を通りますと、天人の嘆息ためいきをつく音や啜り泣きをする声が、聞えたと申す事でございます。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
現に龍蓋寺りゆうがいじ五趣生死ごしゆしやうじの図を描きました時などは、当り前の人間なら、わざと眼をらせて行くあの往来の屍骸の前へ、悠々と腰を下して、半ば腐れかかつた顔や手足を、髪の毛一すぢも違へずに
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)