黙止もくし)” の例文
旧字:默止
葉石にしてもしこの書を見ば、定めて良心に恥じ入りたらん、妾の軽率をいきどおりもしたらん、妾は余りに一徹なりき、彼が皎潔こうけつの愛をけがし、神聖なる恋を蹂躙じゅうりんせしをば、如何いかにしても黙止もくししがたく
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
市民の黙止もくし難き推戴に依って遂に王位に即いたが、勇悍ゆうかんにして粗野なる人民を統御するには、信仰と法制との力に依らねばならぬとは、彼がはやくより気附いたところであって、彼はその守成策として
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)