“黄黒”の読み方と例文
読み方割合
きぐろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始めは煎薬せんやくに似た黄黒きぐろい水をしたたかに吐いた。吐いたあとは多少気分がなおるので、いささかの物は咽喉のどを越した。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぼうっと黄黒きぐろい倫敦の露ぞらとともにすぐ消えて、かわりに私は、この一年あまり欧羅巴ヨーロッパ地図の上を自在に這い廻って、いま家路に就こうとしている二足の靴を想像する。