鵜縄うなわ)” の例文
幾条いくすじも幾条もうち中の縁の糸は両親で元緊もとじめをして、さっさらりと鵜縄うなわさばいて、娘たちに浮世の波をくぐらせて、ここを先途とあゆを呑ませて、ぐッと手許へ引手繰ひったぐっては、咽喉のどをギュウの、獲物を占め
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
声かけて鵜縄うなわをさばく早瀬かな 涼菟
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)