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鰯雲
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いわしぐも
ふりがな文庫
“
鰯雲
(
いわしぐも
)” の例文
鰯雲
(
いわしぐも
)
がむくむくしている波止場の上に、黒く突き揚った船の起重機、その起重機のさきには一匹の朝鮮牛が、四足をつっぱって、哀れに
唸
(
うな
)
っている。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
空には何時の間にか
鰯雲
(
いわしぐも
)
が出て、それが網の目のように行当岬の方へ流れていた。その時釜礁の方に当って歓声があがった。それは仕事の上の喜びにあがった歓声のようであった。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
まだすっかり陽はおちていずに、水平線のうえにうずくまりかさなりあった
鰯雲
(
いわしぐも
)
はまっ赤に染まり、雲と雲とのすきまから、金色の放射線が
紺碧
(
こんぺき
)
の中天へつきささるようにのびだしています。
人魚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
鰯雲
(
いわしぐも
)
日和
(
ひより
)
いよ/\定まりぬ
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
4 山の朱い寺の
塔
(
とう
)
に灯がとぼった。島の背中から
鰯雲
(
いわしぐも
)
が
湧
(
わ
)
いて、私は
唄
(
うた
)
をうたいながら、波止場の方へ歩いた。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
“鰯雲(
巻積雲
)”の解説
「鱗雲(うろこ雲)」「鰯雲(いわし雲)」「さば雲」はこの項目へ転送されています。
高積雲もうろこ雲、いわし雲、さば雲と呼ぶ場合があります。「高積雲」をご覧ください。
1958年の日本映画については「鰯雲 (映画)」をご覧ください。
巻積雲(けんせきうん)は雲の一種。白色で陰影のない非常に小さな雲片が多数の群れをなし、集まって魚の鱗や水面の波のような形状をした雲。また、鱗雲(うろこ雲)、鰯雲(いわし雲)、さば雲などとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
鰯
漢検準1級
部首:⿂
21画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
“鰯”で始まる語句
鰯
鰯網
鰯売
鰯子
鰯屋
鰯波
鰯町
鰯粕
鰯賣