“魚松”の読み方と例文
読み方割合
うおまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもての魚松うおまつのおかみさんは、髪の生えぎわに汗をにじませていた。残暑の昼下がりである。やっと店の手がすこしいたところらしい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから、膳を出して、魚松うおまつのおかみさんは、おじゅう赤飯こわめしと煮しめを置く。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろん、去年、この寺にしばらくいて、後に、藤井家へ小間使として入った小枝さえという女性は、寺の縁故でも何でもない。銀河の夜から見えなくなった魚松うおまつのむすめ、あのおつぎだったのである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)