“魔刃”の読み方と例文
読み方割合
まじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕府の暴逆は、いまに限らないが、いまはその魔刃まじんを、宮のこうべに加え、現帝をもとらえて、人界の外へ、遠流おんるせんとの行動に着手しだした。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それやこれ、島後どうごの会合なるものは、いよいよここの配所へ、いやわがこうべへ、さいごの魔刃まじんをくだそうとする打合せであろうことは、はや疑うまではない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
輪をなしてきた人影が、等しくジリジリと輪をちぢめて、魔刃まじんのそよぎを詰めよせてきた時、どこからか
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)