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魂膽
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こんたん
ふりがな文庫
“
魂膽
(
こんたん
)” の例文
新字:
魂胆
これが親分を
焦
(
じ
)
らして、自分から乘出させる
魂膽
(
こんたん
)
と知り乍らも、平次はツイ斯う威勢の良い『馬鹿野郎』を飛ばしてしまひました。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さういふその男の
魂膽
(
こんたん
)
はどこにあつたか? しかしおきみと周三は、その疑問を
詮議
(
せんぎ
)
する前に、背に腹は代へられぬ、といふせつぱ詰つた氣持ちから、とりあへず
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
悉
(
こと/″\
)
く良い心持になれたので、それを又くり返して、その頃嫌つた片月見にならぬやうにと、いとも經濟的な
魂膽
(
こんたん
)
だつたに違ひありません。
銭形平次捕物控:261 弱い浪人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いよ/\お前といふ人間は長生きをするやうに出來て居るよ、——ところで、何處へ俺を誘ひ出さうといふ
魂膽
(
こんたん
)
なんだ」
銭形平次捕物控:251 槍と焔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
馴合ひで孝行ごつこをやり、世間の評判を取る
魂膽
(
こんたん
)
だつたに違げえねえ。あの暮し向きの贅澤なのを見て、母親が無暗に伜を褒めるのを聽いた時俺は嫌な心持になつたよ
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
右京を
窮地
(
きゆうち
)
に
陷
(
おとしい
)
れた上、吉彌を亡きものにして、京之助に家督を
繼
(
つ
)
がせる
魂膽
(
こんたん
)
をめぐらし、着々それを實行してゐた事を平次に證明されて、今更驚き
呆
(
あき
)
れるばかりでした。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに息を彈ませて俺の家の格子の外へ立つたり、お縫に世話を仕過ぎたり、怪しいことばかりだ——朝田屋に放火したのもあの男だらう。——お縫を自分の傍へ引寄せる
魂膽
(
こんたん
)
さ。
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どうかしたら、打越金彌が二人の間の邪魔をして居たのかも知れない、——お玉にいろ/\嫌がらせをやつて、丁度宜いところで自分が助け舟を出してやらうと言つた
魂膽
(
こんたん
)
もあつたやうだ
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どうせ變死と知れずには濟まぬと思つたのさ、知れると、この
邊
(
あたり
)
の事だから、俺が行くに決つてゐるぢやないか。どうせ平次の手に掛かるものなら、此方から訴へ出て好い子にならうといふ
魂膽
(
こんたん
)
さ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
膽
部首:⾁
17画
“魂”で始まる語句
魂
魂消
魂魄
魂胆
魂祭
魂切
魂呼
魂合
魂棚
魂塚