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鬆
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す
ふりがな文庫
“
鬆
(
す
)” の例文
この
火加減
(
ひかげん
)
がむずかしいものでお湯がグラグラ
沸立
(
にえた
)
つとプデンへ
鬆
(
す
)
が出来ますから
弱火
(
とろび
)
で気長に四十分間位
湯煮
(
ゆで
)
なければなりません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
青や赤の縞になつたのをこつきり噛み折つて吸つてみると
鬆
(
す
)
のなかから甘い風が出る。いちばん好きなのは肉桂棒といふのだつた。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
火が強過ぎて湯が沸騰するとプデンに
鬆
(
す
)
が立ち味悪し。ブリキ型のなき時は茶筒の蓋へ入れ上から布巾をかけて湯煮てもよし。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
家で製したパンでもあるいは買ったパンでも新しい内は水分が
鬆
(
す
)
の中に籠っていて胃液の
滲入
(
しんにゅう
)
を妨げますから新しいパンは多く焼いて食べます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
新しいパンは水分が多くって
鬆
(
す
)
の中へ水分が充ちているから胃中へ入った時胃液が
滲入
(
しんにゅう
)
しないで消化が悪い。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
... 少しお入れなさい。長く煮ても決して
鬆
(
す
)
が立ちません。
普通
(
なみ
)
のお豆腐でも
絹漉
(
きぬごし
)
のように柔くなります」妻君「オヤそうですか、私どもでは湯豆腐をします時
曹達
(
そうだ
)
か塩を ...
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
大根を干すのにただ縄へ釣るして寒い晩に出しておくと水分が凍って大根へ
鬆
(
す
)
が立ちますが五、六本ずつ葉を
括
(
くく
)
って生きた立木の枝へ掛けておきますと決して凍りません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
“鬆”の解説
鬆(す)とは、本来は均質であるべきものの中にできた空間をいう。
(出典:Wikipedia)
鬆
漢検1級
部首:⾽
18画
“鬆”を含む語句
粗鬆
鬆開
輕鬆
鬆土