“鬆開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しようかい50.0%
そうかい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我は自(みづか)ら面の灼(や)くが如く目の血走りたるを覺えて、巾(きれ)を鹹水(しほみづ)に漬(ひた)して額の上に加へ、又水を渡(わた)り來る汐風(しほかぜ)の些(すこ)しをも失はじと、衣の鈕(ボタン)を鬆開(しようかい)せり。されど到る處皆火なるを奈何(いかに)せん。
此の如くにして蘭軒は或は侯の病を診し、或は侯のために書を講じた。蘭軒は平生より褌(こん)を著くることを嫌つた。そして久しく侯の前にあつて、時に衣の鬆開(そうかい)したのを暁(さと)らずにゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)