騒立さやだ)” の例文
旧字:騷立
狐光きつねびかりのその月に、さながら生きて踊るかに、近明ちかあかりしてきほひ舞ふ、かと見れば、また、何か暗く薄かげりして、らぎ止み、らぎ騒立さやだつ。
一きは強き狐光きつねびかりのその月に、さながら生きて踊るかに、近明ちかあかりして、きほひ舞ふ、かと見ればまた、何か暗く薄かげりして、揺らぎ止み、らぎ騒立さやだつ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
無線塔うつろふ雲の騒立さやだてば眼にとめて涼し秋来りけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
押し移りあか騒立さやだつ風雲の波だち雲は不二を目ざせり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)