駐剳ちゅうさつ)” の例文
最も深い意義を持つこのアカグマ国イネ州駐剳ちゅうさつの特命全権大使として、首都オハン市にとどまっているのであった。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼女はりっぱな尊敬すべき人物で、その夫はルイ十六世の時にベルリン駐剳ちゅうさつのフランス大使だったことがある。
当時外国公使はいずれも横浜に駐剳ちゅうさつせしに、ロセツは各国人環視かんしの中にては事をはかるに不便ふべんなるを認めたることならん、やまいと称し飄然ひょうぜん熱海あたみに去りて容易よういに帰らず
松島から帰った日、今の工科大学教授加茂正雄君、昨年露国駐剳ちゅうさつ大使館一等書記官として亡くなった小田徳五郎君らの周旋の下に京都転学組一同は余ら二人の送別茶話会を開いてくれた。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
何如璋は、明治十年頃から久しい間東京に駐剳ちゅうさつしていた清国の公使であった。
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)