馴付なつ)” の例文
彼らの食物も雪のために蔽われているので、手許にある炒豆でも雪の上に投げてやろう、そうして鳩を自分に馴付なつかせよう、というのである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
草をとつて生のまゝ土に埋め、或は烈日に乾燥させ、焼いて灰にし、積んで腐らし、いづれにしても土の肥料こやしにしてしまふ。馴付なつけた敵は、味方である。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
草をとって生のまゝ土に埋め、或は烈日に乾燥させ、焼いて灰にし、積んで腐らし、いずれにしても土の肥料こやしにしてしまう。馴付なつけた敵は、味方である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
誘拐ゆうかいして、れて逃げ廻っているうちに、チャア公のやつ、すっかりモスタアに馴付なついちまって、モスタアの野郎もまた、柄になく、チャア公を自分の子供みてえに、大事に可愛がっていましたが
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)