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馭丁
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ぎょてい
ふりがな文庫
“
馭丁
(
ぎょてい
)” の例文
余は道の東西をも分かず、思いに沈みて行くほどに、
往
(
ゆ
)
きあう馬車の
馭丁
(
ぎょてい
)
に
幾度
(
いくたび
)
か
叱
(
しっ
)
せられ、驚きて飛びのきつ。しばらくしてふとあたりを見れば、
獣苑
(
じゅうえん
)
の傍らに出でたり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
馭丁
(
ぎょてい
)
に「カバン」持たせて
梯
(
はしご
)
を登らんとするほどに、エリスの梯を
駈
(
か
)
け
下
(
おり
)
るに
逢
(
あ
)
いぬ。彼が一声叫びてわが
頸
(
うなじ
)
を
抱
(
いだ
)
きしを見て馭丁は
呆
(
あき
)
れたる面もちにて、なにやらん
髭
(
ひげ
)
のうちにて言いしが聞こえず。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
馭
漢検1級
部首:⾺
12画
丁
常用漢字
小3
部首:⼀
2画
“馭”で始まる語句
馭者
馭
馭者台
馭者座
馭卒
馭官
馭謨