“獣苑”の読み方と例文
読み方割合
じゅうえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日の夕暮れなりしが、余は獣苑じゅうえんを漫歩して、ウンテル・デン・リンデンを過ぎ、わがモンビシュウ街の僑居きょうきょに帰らんと、クロステルこうの古寺の前にぬ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
余は道の東西をも分かず、思いに沈みて行くほどに、きあう馬車の馭丁ぎょてい幾度いくたびしっせられ、驚きて飛びのきつ。しばらくしてふとあたりを見れば、獣苑じゅうえんの傍らに出でたり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)