獣苑じゅうえん)” の例文
ある日の夕暮れなりしが、余は獣苑じゅうえんを漫歩して、ウンテル・デン・リンデンを過ぎ、わがモンビシュウ街の僑居きょうきょに帰らんと、クロステルこうの古寺の前にぬ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
余は道の東西をも分かず、思いに沈みて行くほどに、きあう馬車の馭丁ぎょてい幾度いくたびしっせられ、驚きて飛びのきつ。しばらくしてふとあたりを見れば、獣苑じゅうえんの傍らに出でたり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)