“馬橇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばそり90.0%
ばぞり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪不足の道、といっても名ばかりの道であるが、それを馬橇ばそりで行った。少し行くと、もう人煙を遠く離れたという感じの景色になった。
荒野の冬 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
停車場をのぞいては村のとつつきで四五臺の馬橇ばそりの列が、馬子まごがてんでに積み上げた荷のうへに乘つかつて、村を離れて行くのが小さく見えたきりで
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
ときどき懐中電灯を照らして馬橇ばぞりを走らせる人も小さく見えていた。遠くで汽笛がした。それが反響して星をふるわせた。あたりは赤く暗く沈み出して、当分のスポウツ日和を約束していた。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)