トップ
>
餅撒
>
もちま
ふりがな文庫
“
餅撒
(
もちま
)” の例文
「さア
餅撒
(
もちま
)
きだ」と誰かが云った。そのときまでには大人もつめかけていた。海岸の漁夫部落からは半分裸の男もおしかけて来た。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
式の翌る日からは、貧民への
餅撒
(
もちま
)
きやら、
施粥
(
せがゆ
)
やら、寺院への
勧進
(
かんじん
)
やら、それも済むと、新郎新婦は、やがて、新しい愛の巣へ、二人だけで移って住むことになった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのあとを彼は女に向いて云った、「そなたも久しぶりで人間の顔を見るわけじゃ、まもなく
餅撒
(
もちま
)
きがはじまりましょう故、縁起を拾うて
匇々
(
そうそう
)
に戻るがよい、衣類はこれで上等」
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
その侍は、今朝から、室町の
餅撒
(
もちま
)
きにも、
照降町
(
てりふりちょう
)
の新道にも、ちらちら姿を見せ、たえず雲霧の後を
尾
(
つ
)
けていた。——聡明な眼と、機敏な動作は、すぐ、次の駕にひそんで、先のを追った。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
餅
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
撒
漢検準1級
部首:⼿
15画
“餅”で始まる語句
餅
餅搗
餅屋
餅花
餅菓子
餅肌
餅網
餅々
餅粽
餅臼