食余くいあま)” の例文
旧字:食餘
「ううん。もう豚公には用はないよ。僕は、彼奴あいつ食余くいあました餌と毒を、手に入れたからね」とそう言って外套オーバーのポケットから、三、四枚の花の様な煎餅せんべいを出して見せました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それは食余くいあましや、穴倉のむっとするにおいや、酒樽のかび臭さであった。
孤独 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)