風流男みやびお)” の例文
后腹きさきばらの宮は皆気高けだかくお美しい中にも、風流男みやびおの名を取っておいでになる兵部卿の宮はやはりすぐれて御風采ふうさいがりっぱにお見えになった。
源氏物語:44 匂宮 (新字新仮名) / 紫式部(著)
裸体祭の風流男みやびおとを百年の仇と思いつめるような、なさけ知らずの乙女でも、櫛を折り、鏡を砕き、赤き色のあらゆる衣を引き裂いて、操を立てた若い後家ごけでも
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
門の戸けよ。風流男みやびおいねず。