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風来坊
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ふうらいぼう
ふりがな文庫
“
風来坊
(
ふうらいぼう
)” の例文
普通の人間以外の心理作用を有するかと怪まるる
風来坊
(
ふうらいぼう
)
が飛び込んで来たので少々その突然なるに
面喰
(
めんくら
)
っているところである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いやいや、それはお前の考えちがい。……叔父はな、おれを
風来坊
(
ふうらいぼう
)
の
大痴
(
おおたわけ
)
だと思っている。……興ざめさせるのもおかげがねえでな。……これも、叔父孝行のうちだ」
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
わたしが
下総
(
しもうさ
)
の店から東京へ帰って、
浅草
(
あさくさ
)
の
三谷堀
(
さんやぼり
)
、待乳山の
裾
(
すそ
)
に住っていたころで、……それにしても八人のうちでわたし一人が何んの仕事も持たない
風来坊
(
ふうらいぼう
)
だったから
「明治のおもかげ」序にかえて
(新字新仮名)
/
喜多村緑郎
(著)
左官
武者修行
(
むしゃしゅぎょう
)
の格で諸国を流れている
風来坊
(
ふうらいぼう
)
が、
鏝
(
こて
)
一つ
丼
(
どんぶり
)
へ呑んで他流試合の気で飛び込んで来たり、または遠国から仲間の添え状を持って思いがけない弟子入りが来たりするので、母の死んだあと
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
みすみす旅の
風来坊
(
ふうらいぼう
)
に
魔法の笛
(新字新仮名)
/
ロバート・ブラウニング
(著)
▼ もっと見る
迷亭が無暗に
風来坊
(
ふうらいぼう
)
のような珍語を
挟
(
はさ
)
むのと、主人が時々遠慮なく
欠伸
(
あくび
)
をするので、ついに中途でやめて帰ってしまった。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“風来坊”の意味
《名詞》
住所不定でどこからともなく来る者。風来人。
(出典:Wiktionary)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“風来”で始まる語句
風来
風来人
風来犬
風来者
風来末
風来山人