“頽雪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいせつ33.3%
なだ33.3%
ゆきなだれ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは場所によって岩質の関係もあろうが、初夏から真夏へかけて東南の雨風を受け、頽雪たいせつの状態を頻繁に起こすからである。
水と骨 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
本堂の中は真暗闇となって、聞こゆるものは砂ほこりの畳に頽雪なだるる音ばかりとなった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
滝は凍って音を立てず、時々崩れる頽雪ゆきなだれは、岩をも大木をも引き包んで、深々たる谷底へ落ちて行く。空には月なく星もなく、地上には一点の火光ひかりもない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)