“頬当”の読み方と例文
旧字:頬當
読み方割合
ほおあて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と刀をさし、次に職喉のどわ、鉢巻、頬当ほおあてからかぶとをかぶり終って一通りの行装をすませて、ずっしずっしと室内を歩み出し
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
法師首に漆黒のかぶとを頂き、頬当ほおあての間から白い眉毛を植えたように見せていた。年齢としは六十を越えている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
童や老人は、ちりぢりに、どこへともなく落ちて行き、そしてあとの三百人ほどな屈強だけは、いつのまにか具足、よろい、頬当ほおあてまでしてゆみつるなど調べていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)