頂戴物ちょうだいもの)” の例文
友「恐入ります、先日は又多分の頂戴物ちょうだいものをいたして、ことに御馳走になり酩酊いたして有難いことで、何時いつも酔って帰りまして家内に叱られます」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頂戴物ちょうだいものは、みんなおかえしいたしやすから、どうかまつろうに、おひまをおくんなさいやして。……
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
西丸にいた大納言家慶いえよし有栖川職仁親王ありすがわよしひとしんのう女楽宮じょらくみやとの婚儀などがあったので、頂戴物ちょうだいものをする人数にんずが例年よりも多かったが、宮重の隠居所の婆あさんに銀十枚を下さったのだけは
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お前さん。田島さんのお嬢さんだよ。頂戴物ちょうだいものをしてさ。」
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ほどこしてきた。ごらん、この通り頂戴物ちょうだいものをしてきた
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
忠「はア、の時の……又先達ては多分の頂戴物ちょうだいものをいたしまして有難うございます」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)