鞍側くらわき)” の例文
と、いって、めいめいの鞍側くらわきについている兵糧やら軍用の荷物の重量を、自身であらためてまわり、重すぎるのは軽い方へ負担を分けさせ、公平に直して
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼のうま鞍側くらわきには、首一つ、みやげにいつけられてあった。いうまでもなく、今川治部大輔じぶのだゆう義元の首級である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の帰途を追って、やがて菅屋九右衛門が追いついて来ると、すぐ鞍側くらわきへさし招き何事か小声に聞き取った上
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)