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革巾着
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かわぎんちゃく
ふりがな文庫
“
革巾着
(
かわぎんちゃく
)” の例文
彼は遂に、今夜は食べずにしのぐときめて、一度の飯代にと残しておいたわずかな銭を、
革巾着
(
かわぎんちゃく
)
の底を払って、皆、その男に与えてしまった。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又八は
懐中
(
ふところ
)
から、
革巾着
(
かわぎんちゃく
)
を取り出した。少しくらいは、と思いながらいつのまにかこの革巾着の金も三分の一になっていた。その残りの底をはたいて
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お蝶は
蒲団
(
ふとん
)
の中で父の
革巾着
(
かわぎんちゃく
)
を胸のところに抑えていました。——必死となれば切通しの晩の如く、日本左衛門に向って
匕首
(
あいくち
)
をひらめかす程なかの女も、さすがに、父親はこわい。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
瑪瑙珠
(
めのうだま
)
のついている
革巾着
(
かわぎんちゃく
)
を、彼には与えたが、あまり
欣
(
うれ
)
しがらなかった。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おお、あの
革巾着
(
かわぎんちゃく
)
にあったか」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
巾
常用漢字
中学
部首:⼱
3画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“革”で始まる語句
革
革鞄
革紐
革包
革足袋
革鞭
革命
革嚢
革帯
革胴