“面詰”の読み方と例文
読み方割合
めんきつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「宿屋兼料理屋さ。だからあいつを一番へこますためには、あいつが芸者をつれて、あすこへはいり込むところを見届けておいて面詰めんきつするんだね」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
急にうながさねばならぬが、書状も度々たびたびやってあるし、密使も屡〻しばしばつかわしてある。この上は、自分自身が参って、吉川、小早川などにもきびしく面詰めんきつするしかない
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五人の親族に面詰めんきつされながら、自ら留守役を買って平然とうごかなかった態度が、戦場へぬけて出ようとする通胤の足をとめたのだ。しかし、父の仕方は、予想以上に専横だった。
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)