静思せいし)” の例文
おおよそ宇宙間の事物は冷静れいせい静思せいしすれば、如々にょにょの姿を心眼の上に現出するとは思っているけれども、しかし物に依っては左様のみは行かず、大いに史的研究を要するものもある。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
その中六ヶ月はマウント・アソスの希臘ギリシア僧院で暮らし、もっぱ静思せいし休養きゅうようにつとめた。
浮華軽佻ふかけいちょうな時代のあとには、人はおのずから静思せいしを求めて、遠い弘法こうぼうをしたい、親鸞しんらんをおもい、道元どうげんのあとをさがすのだ——飢饉ききんとなれば、無名な篤農家の業績をあらためて見直したり
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬は静思せいしの季節である。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
静思せいしいとまなくて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)