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青麦
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あおむぎ
ふりがな文庫
“
青麦
(
あおむぎ
)” の例文
親仁
(
おやじ
)
はのそりと
向直
(
むきなお
)
って、
皺
(
しわ
)
だらけの顔に一杯の日当り、桃の花に影がさしたその色に対して、
打向
(
うちむか
)
うその
方
(
ほう
)
の屋根の
甍
(
いらか
)
は、白昼
青麦
(
あおむぎ
)
を
烘
(
あぶ
)
る空に高い。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夕方は、まんまるな
紅
(
あか
)
い日が、まんじりともせず
悠々
(
ゆうゆう
)
と西に落ちて行く。
横雲
(
よこぐも
)
が一寸
一刷毛
(
ひとはけ
)
日の真中を横に
抹
(
なす
)
って、画にして見せる。
最早
(
もう
)
穂
(
ほ
)
を
孕
(
はら
)
んだ
青麦
(
あおむぎ
)
が夕風にそよぐ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
正面に、
青麦
(
あおむぎ
)
に対した時、散策子の
面
(
おもて
)
はあたかも酔えるが如きものであった。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
“青麦”で始まる語句
青麦畠