“青馬(あお)” の例文
長良(ながら)の乙女(おとめ)が振袖を着て、青馬(あお)に乗って、峠を越すと、いきなり、ささだ男と、ささべ男が飛び出して両方から引っ張る。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「志保田の嬢様が城下へ御輿入(おこしいれ)のときに、嬢様を青馬(あお)に乗せて、源兵衛が覊絏(はづな)を牽(ひ)いて通りました。——月日の立つのは早いもので、もう今年で五年になります」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
肝心(かんじん)の名前を忘れたとみえて、欄外というようなところに野々宮宗八(ののみやそうはち)どのと書いてあった。この欄外にはそのほか二、三件ある。作(さく)の青馬(あお)が急病で死んだんで、作は大弱りである。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)