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青縞
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あおじま
ふりがな文庫
“
青縞
(
あおじま
)” の例文
大きい
銀杏
(
いちょう
)
の木が五六本、その幹と幹との間にこれから織ろうとする
青縞
(
あおじま
)
のはたをかけて、二十五六の
櫛
(
くし
)
巻きの細君が、しきりにそれを
綜
(
へ
)
ていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼の
酒窶
(
さけやつ
)
れのある苦ッぽい顔や、頭の大きさに比較して細い
髷
(
まげ
)
や、こげ茶の絹の羽織や、
青縞
(
あおじま
)
の何時も書画会につけて出る
袴
(
はかま
)
や、何気ない風采を作っている箇々のもの迄が、みな
梅颸の杖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
学校から村を抜けて、
発戸
(
ほっと
)
に出る。
青縞
(
あおじま
)
を織る
機
(
はた
)
の音がそこにもここにも聞こえる。色の白い若い先生をわざわざ窓から首を出して見る
機織女
(
はたおりおんな
)
もある。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
その間に
青縞
(
あおじま
)
の
市
(
いち
)
のたつ
羽生
(
はにゅう
)
の町があった。
田圃
(
たんぼ
)
にはげんげが咲き、
豪家
(
ごうか
)
の垣からは八重桜が散りこぼれた。赤い
蹴出
(
けだ
)
しを出した
田舎
(
いなか
)
の
姐
(
ねえ
)
さんがおりおり通った。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
“青縞”の解説
青縞(あおじま)は、埼玉県羽生市など、埼玉県北部地域で江戸時代末期ごろから生産されている藍染物の伝統工芸品。武州織物、武州正藍染とも。
(出典:Wikipedia)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
縞
漢検準1級
部首:⽷
16画
“青縞”で始まる語句
青縞商
青縞屋