雷横らいおう)” の例文
いつも朝は機嫌きげんもよく二十日ねずみみたいにクルクルと小まめな雷横らいおうの母であるのに、今朝はどうしたのか、しいんと南廊なんろう小椅子こいすにふさぎこんでいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歓待の間々に、それとなく、仲間入りの水を向けてみるものの、雷横らいおうにはいッかとそんな気はないらしい。「おふくろの年が年なので、郷里は離れられない」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捕手頭の与力よりきは二人だ。ひとりは美髯公びぜんこう朱同しゅどうといい、もう一人は、挿翅虎そうしことあだ名のある例の雷横らいおう
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)