“零細”の読み方と例文
読み方割合
れいさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眺め入る河面かわもは闇を零細れいさい白波しらなみ——河神の白歯の懐しさをかつちりかの女がをとめの胸に受け留める。をとめは河神に身を裂かれいのだ。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
しかもこれは、金があっての上のことだから——その金も苦学生が血の汗を流してためた零細れいさいな小銭をめた金なのだ——なおさら始末がわるかった。
零細れいさいな利殖まで心がけて、収入みいりに汲々たるものはあるが、ひとたび自分が、領主として、その知行所たる郷里の三州横須賀や吉良地方などへ臨むときは、よく領民を愛し
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)