“雄藩”の読み方と例文
読み方割合
ゆうはん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひそかに軍用金でもためこんでいそうな雄藩ゆうはんを、日光東照宮にっこうとうしょうぐう修理奉行しゅうりぶぎょうに命じて、その金をじゃんじゃん吐きださせようという、徳川の最高政策です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
爾来、前田家は北国の雄藩ゆうはんとして、後、数世紀にわたる治民と繁栄をこの時に約した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時代は混沌こんとんとして来た。彦根ひこねと水戸とが互いに傷ついてからは、薩州のような雄藩ゆうはん擡頭たいとうとなった。関ヶ原の敗戦以来、隠忍に隠忍を続けて来た長州藩がこの形勢を黙ってみているはずもない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)