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隴畝
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ろうほ
ふりがな文庫
“
隴畝
(
ろうほ
)” の例文
隅田川と中川との間にひろがっていた
水田
(
すいでん
)
隴畝
(
ろうほ
)
が、次第に埋められて町になり初めたのも、その頃からであろうか。しかし玉の井という町の名は、まだ耳にしなかった。
寺じまの記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
十日辰後に客舎を発し、難波橋を渡り
天満
(
てんま
)
の天神へ
詣
(
いた
)
り、巳時
十䨇
(
じふさう
)
村に到る。此地平遠にして青田広濶なり。
隴畝
(
ろうほ
)
の中数処に
桔槹井
(
けつかうせい
)
を施て灌漑の用をなす。十䨇川を渡り尼崎城下をすぐ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
自ら
隴畝
(
ろうほ
)
を耕して
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堤の南は
尾久
(
おぐ
)
から
田端
(
たばた
)
につづく
陋巷
(
ろうこう
)
であるが、北岸の堤に沿うては
隴畝
(
ろうほ
)
と水田が残っていて、
茅葺
(
かやぶき
)
の農家や、
生垣
(
いけがき
)
のうつくしい古寺が、竹藪や
雑木林
(
ぞうきばやし
)
の間に散在している。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
隴
漢検1級
部首:⾩
19画
畝
常用漢字
中学
部首:⽥
10画
“隴”で始まる語句
隴西
隴
隴上
隴頭
隴右
隴山
隴畆
隴西天水
隴西臨洮