隙潰ひまつぶし)” の例文
主翁はひどく碁が好きであったが、それは所謂いわゆ下手へた横好よこずきで、四もくも五目も置かなければならなかった。それでも三左衛門は湯治とうじの間の隙潰ひまつぶしにその主翁を対手あいてにしていた。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)