陶製とうせい)” の例文
「富士男君、これをよく見てくれたまえ、陶製とうせいのパイプだよ、ぼくらのなかにはたばこをすうものがない、これはきっと悪漢どもがおとしたのだよ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ハックニー馬[※1]のしっぽのような、巫戯ふざけたやなぎ並木なみき陶製とうせいの白い空との下を、みじめなたびのガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いておりました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
何せそう云ういい天気で、帆布が半透明はんとうめいに光っているのですから、実にその調和のいいこと、もうこここそやがて完成さるべき、世界ビジテリアン大会堂の、陶製とうせい大天井だいてんじょうかと思われたのであります。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)