限界げんかい)” の例文
運命の限界げんかいがそこにあり、そのひとすじの河によってさえぎられた人生の行手には唯、際涯さいがいもなくひろがる無があるだけである。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
即ち或作品さくひんでは、例へば、「石にひしがれたる雜草」と云つたやうな作品では、主人公の心持の限界げんかいえて、作者の理智りちがお芝居しばゐをしぎて居る爲めに、その心持がどうしてもうなづけなくなつて來る。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
汝をし戻して、其處に歩み止まらしむるその限界げんかい