“阿巌”の読み方と例文
読み方割合
あごん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奇態な声を発しながら槍を手繰たぐり返すと阿巌あごんは、舞うように、武蔵のほうへ向って躍り返った。節くれ立ったその体からは精悍せいかんな湯気がのぼっていた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その法師が宝蔵院二代目の胤舜いんしゅんかと思って見ていたが、かたわらの者に訊いてみると、彼は阿巌あごんという高弟の一人であって胤舜ではない、たいがいな試合でも
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
断ってもただ帰りそうもない風態ふうていだというので、ともかく上げて会ってみると、それは宝蔵院で武蔵が阿巌あごんたおした折に、たまりの中にいて見物していた者達で
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)