“間代”の読み方と例文
読み方割合
まだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代は夜ごとに深みへとちて行った。その代り質屋の利息のみならず滞った間代まだいもその月の分だけは奇麗に払えるようになった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お君さんはその実生活の迫害をのがれるために、この芸術的感激の涙の中へ身を隠した。そこには一月六円の間代まだいもなければ、一升七十銭の米代もない。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
早く逃げ出そう逃げ出そうと思っていて、間代まだいの安いのと、婆さんが決して悪者ではないと思ったので急がずに、もはや来てから二週間ばかりも過ぎた。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)