“長濤”の読み方と例文
読み方割合
うねり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヴィデも、長濤うねりに阻まれて、照尺を決めることが出来ない。なにしろ、相手は一点の灯、こちらは、闇にうっすらと浮く巨館のような船体である。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
が、まだまだ長濤うねりが高く、一同死んだようになって、ただゴロゴロと水浸しの船室に寝そべっていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
飛沫しぶきのなかを、消えあるいは点いて……闇の海上をゆく微茫びぼうたる光があった。その頃は、小雨が太まってき長濤うねりがたかく、へさきは水に没して、両舷をしぶきが洗ってゆく。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)