鋩尖ぼうしさき)” の例文
今此のお侍も本当に刀をるお方ですから、中身なかご工合ぐあいから焼曇おちの有り無しより、差表さしおもて差裏さしうら鋩尖ぼうしさき何やや吟味致しまするは、流石さすがにお旗下はたもとの殿様の事ゆえ、通常なみ/\の者とは違います。
わたくしは刀の見様などは存じませんが、先ず刀を真直まっすぐに立って暫くの間こう遣って見ると、刀脊みねむねに相成ってるカサネの厚い所を見て、又こう袖を当てまして暫くの間鋩尖ぼうしさきから横手下物打したものうちからしのぎ