“銭苔”の読み方と例文
旧字:錢苔
読み方割合
ぜにごけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日蔭ひかげのじめじめした場所で地面にはいっぱい銭苔ぜにごけおおいついているし、十四五本ある楢木も育ちが悪くて、夏になっても葉が疎らにしか着かない。
日本婦道記:桃の井戸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一抱えほどの幹と三抱えぐらいのとが根もとから二叉ふたまたになって幹にも枝にも更紗さらさ模様をおいたように銭苔ぜにごけがはえ、どす黒い葉のなかにいちめんに花がさいている。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)