“銭蘚苔”の読み方と例文
読み方割合
ぜにごけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は洋灯ランプを手に取って、仔細に床の上を検べ始めた。そして怪鳥の立っていたと思われる処から、小さな銭蘚苔ぜにごけかたまりが落ちているのをみつけた。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
怪鳥の去った後に、銭蘚苔ぜにごけの細片が落ちていました。僕はそれを中心に捜査を進めたのです。そしてあの岬の松林の中に、同じ蘚苔こけと、人の足跡をみつけました。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「謎は三つだ。銭蘚苔ぜにごけと、怪鳥と、それから——翼、空翔ける怪鳥の翼!」
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)