“鈍如”の読み方と例文
読み方割合
どんより100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
農は従順である。土の従順なるが如く従順である。土は無感覚の如く見える。土の如く鈍如どんよりした農の顔を見れば、限りなく蹂躙じゅうりんしてよいかの如く誰も思うであろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
成程なるほど眼で分かる——さもありそうなことだ。の目、鷹の目、掏摸すりの眼、新聞記者の眼、其様そんな眼から見たら、鈍如どんよりした田舎者の眼は、さぞ馬鹿らしく見えることであろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)