“釣瓶縄”の読み方と例文
読み方割合
つるべなわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上窄うえすぼまりになったおけ井筒いづつ、鉄のくるまは少しけてよく綱がはずれ、釣瓶つるべは一方しか無いので、釣瓶縄つるべなわの一端を屋根の柱にわえてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
水牛が、釣瓶縄つるべなわを引くと、絞め殺されるような音を立てる。陽は落ちんとして、マハナディ三角洲デルタはくらいもやのしたにあった。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私は台所口で寺男が内職に売っているしきみを四五本買って、井戸へ掛って、釣瓶縄つるべなわが腐って切れそうになっているのを心配しながら、漸く水を汲上げた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)